商品について
余裕のあるワイドレンジ再生を実現。カラフルなDJスタイルヘッドホン。
AKGの高音質はそのままに、スカンジナビアンデザインのニュアンスに機能美を融合させた、まったく新しいミニヘッドホンYシリーズ。プレミアムDJスタイル・オンイヤーヘッドホンの「Y50」は、ハウジングを大きく確保することで、40mm径ドライバーながら余裕のあるワイドレンジ再生を実現。デザインは、機能的でシンプルなデザインにカラフルな配色を採用。高音質とデザインが融合した新たなモデルが登場しました。
「Y50」はファッション性に優れた外観ばかりに目を奪われがちだが、音を聴いてみると思わず唸らされるような高音質を実現しているのだ。
まずY50は、クラブのフロアの低音を彷彿とさせるような余裕たっぷりの重低音を備えていることを最初に述べておきたい。
筆者のリファレンス曲であるDaft Punkのアルバム『Random Access Memories』を聴いてみた。開放型を得意とするAKGのヘッドホンは低音の再生はヌケの良さを押し出したものが多かったなかで、Y50は密閉型ヘッドホンらしい体の芯まで響き渡る重低音が心地良い。一方、中高域については特に高域にカラリとした独特の華やかさを合わせもっており、空間のスケール感も広大。ダンス系ミュージックならではの、包み込まれるような音場を生み出した。
試聴音源のトーンをガラリを変えて、生音の多い女性ジャズボーカルのSHANTIの『BORN TO SING』でも、意外なほどしっかりと鳴らしてくれることも確認できた。低音は量感タップリでムーディーな雰囲気を生み出してくれる上に、中高域は線は細めながら、空気の振動まで伝わるようなウェットな質感で声を前に引き立てる。音場の広さと定位感も本機の持ち味となっており、アコースティックギターの再現性も抜けるような空間の広がりが心地良い。
重低音、空間スケールの広大さ、そしてボーカル曲も立体的に鳴らす三拍子揃ったサウンドと、優れたファッション性を併せ持った「Y50」。AKG流に料理された音楽を愉しむためのヘッドホン、と呼ぶのが相応しいだろう。
文:折原一也
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。