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これは辿り着いていたかもしれないもう一つの神話の物語
■世界観
朽ちた葦の舟に乗り、その者は流れ着いた。
彼はそこに島を創り、【天供島(てんぐうとう)】と名付けた。
彼は次に【赤】【青】【黄】の色を創り、その色をさらに二つに分かち、男と女を創った。
彼の名は卑流呼(ひるこ)―――これが人の誕生である。
それから、幾何の時が過ぎ―――。
色とりどりの人々が住まう天供島では、
色別の格差社会が生まれていた。
色を保持する為に、組み合わせによる交配が義務づけられ、
生まれ持った色で階級が決まる。
原始の色に近いほど階級は高く、遠いほど低い。
ある日のこと、突如太陽の輝きに翳りが見え始めた。
徐々に長くなる夜が人々に恐怖を与える。
夜が全てを支配してから間もなく、
【黄】の長が一人の少女を舞台に立たせた。
少女は舞う。
すると―――不思議と太陽が輝きを取り戻し始めた。
以後、少女は舞い續けた。
太陽を輝かせる為に。
■ストーリー
【白】の少女が舞うと夜が遠離る。
自らを「オランピア」と名乗り、
人形のように微笑むこともなく、
人形のように舞い續ける彼女を
人々は敬い、恐れていた。
命よりも色を重んじる天供島で、
彼女はたった一人しか存在しない色を持つ。
稀少な【白】を途絶えさせないために
ここで18歳を迎えた彼女は交配相手を捜さねばならない。
『天女島で産まれた貴女は特別なのです』
『この島のどんな色の男でも自由に選ぶことができます』
過去の出来事から外界との交流を拒んでいた彼女は
亡き母の言葉を信じて一歩を踏み出す。
本当の自分を愛してくれる者を見つけるために。
自分が求める魂の半身と出逢うために───
【限定版特典】
■ 特典小冊子
■ ドラマCD
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